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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 長船
  3. 末備前
  4. 清光

Kiyomitsu

清光

特重
巻 23, 番 28 · 刀

Kiyomitsu

清光

評価作品19点

国備前時代Tenmon (1532–1555)時代区分室町流派長船>清光伝法備前伝刀工大鑑600(上位21%)種別刀工コードKIY173
1特別重要刀剣18重要刀剣

概要

清光を本録に据える一口は、天文二十三年(一五五四)紀の刀で、「備前国住長船清光作之」と長銘に切り、平成二十六年に特別重要刀剣に上げられた、身幅広く反りの深い打刀である。俗名はないが、説明書はその「銘振りよりして、五郎左衛門尉と鑑せられる」とする。清光は室町時代末期の長船鍛冶、汎称して末備前と呼ばれる工房群とその作を代表する名の一つで、この数多い名の中にあって本工はほぼ余すところなく知られる。本録の作はいずれも生ぶ茎に長銘と年紀を有し、その大半が天文年間(一五三二〜一五五五)に集中する。説明書はこの期に清光を名乗る刀工を早見出では十人もの数に掲げ、五郎左衛門尉・孫右衛門尉・与三左衛門尉・彦兵衛・孫兵衛の俗名を挙げて、中でも五郎左衛門尉と孫右衛門尉を上工とする。本録を満たすのは天文年紀のその五郎左衛門尉であり、説明書は彼を一線の頭に置き、同名の二代が永禄・天正年間に続くとする。

本工の評価はまず直刃にある。説明書は本工を忠光と並ぶ末備前の直刃の名手とし(「忠光と並んで直刃の名手」)、その広直刃を清光家の看板そのものとする(「清光家の看板であるところの広直刃」)。典型の刀は身幅広く重ね厚く、鎬高く、先反りのつく頑健な打刀で、中鋒やや延びごころとなり、これに小互の目・小丁子を交えた広直刃を焼く。刃中に足・葉よく入り、説明書が本工の典型の見どころとする葉が盛んに働き、細かに金筋・砂流しかかり、匂口明るく冴える。頑健な姿にこの手を焼き、刃の働きよく匂口の冴えたものを、説明書は「直刃を得意とする清光の真骨頂」と評する。

その刃を支える地鉄もまた、本工の見どころの一半をなす。よくつんだ板目・小板目に杢を交え、地沸微塵につき、地景入り、淡く映りが立つ。説明書は本工の地鉄を、忠光や与三左衛門尉祐定の作に比してやや肌立つ傾向のもの、杢の交じる板目とし、常の作では三者のうちやや肌の開いた一人とする。例外がかえって常態を語る。最上手の作、特別重要刀剣の刀などでは、同じ説明書がその地鉄を常の作に比して肌のつんだ精良な肌合と評し、地鉄の出来がこれらの一口を他から抜きん出させている。帽子は小丸に掃きかけ、直刃の作では直ぐに小丸となり、処々先尖り、あるいは裏が二重刃風となる。

この静かな作域に対し、本工はより華やかな二つの手を焼き、説明書はこれを逸脱ではなく本工の典型として扱う。第一は互の目乱れで、その見どころは腰の開いた互の目、小丁子・小互の目を交えて中直刃を基調に足・葉よく入り砂流しかかるもので、説明書はこれをもって与三左衛門尉祐定に近いものとする(「与三左衛門尉祐定に近い」)。第二は皆焼で、焼を高く取り、丁子乱れに互の目・小丁子を交え、飛焼が入り棟焼が盛んにかかって総体に皆焼状となり、沸強くつき砂流しかかる。ここで説明書は造込みの見どころを挙げる。末備前は概して重ね厚いが、「皆焼を焼いた場合は必ず重ねが薄くなる」のであり、その削いだ造込みそのものが見どころで、同派にまま経眼する丸棟を伴う場合もある。同じ華やかさは菖蒲造の一口や幅広の短刀にも現れ、造込みは変わっても手は一定である。

末備前の中で五郎左衛門尉を際立たせるものは、対比によってではなく本工自身の作によって読まれる。葉のよく入る明るい広直刃は説明書が本工の名に結びつける手であり、三作域中もっとも静かなもので、一方の腰の開いた互の目と飛焼・棟焼の皆焼は、その作域を祐定の方へ、また末備前の華やかな好みの方へと広げる。忠光は直刃を共にするが皆焼を共にせず、祐定は互の目を共にするが幅いっぱいに保った直刃を共にしない。本工の作には在りし日を時と所に定める注文者銘を帯びるものが幾口かあり、播州龍野の城下で鍛えた一口は説明書が本工の動向を知る資料として貴重とし、注文者政秀は浦上一門の武将であった。戦乱の世のために打たれた幅広で反りの深い姿そのものが読みの一部であり、説明書は幅広の両刃造短刀について「戦国時代の気風が姿にもよくあらわれて」いると記す。

その名に負う指定の重みは、広大ではないが堅実である。一口が特別重要刀剣に達し、十八口が重要刀剣であって、国宝・重要文化財の域に及ぶものはなく、指定の頂ではなくその中上層に築かれた記録である。刀工大鑑は本工を長船の名工の中位に値付ける。来歴は、知られる限りでは重き家を経る。一口は「忍の松平家伝来」であり、また一口は刀剣の学者でもある正秀の手に渡った。確かな在銘・年紀の五郎左衛門尉清光の作は末備前の名としては相応の数が遺り、説明書がその手の傑出した作とする生ぶ茎在銘の一口は、待つ収集家にとって末備前の大家の中ではなお出会い得る側にある。重要刀剣の域は折にふれて現れ、ただ一口の特別重要刀剣は、現れればそれが一つの画期となる。

鑑定

一頑健な打刀姿に展開する一人の末備前・五郎左衛門尉清光の手を三つの作域で読む:本領の広直刃(説明書が忠光と並ぶ直刃の名手とする)、与三左衛門尉祐定に近い腰の開いた互の目乱れ、そして重ねを削いだ造込みに飛焼・棟焼を交えた皆焼

清光は室町時代末期の長船鍛冶、いわゆる末備前を代表する名の一つで、本録の作はほぼ五郎左衛門尉清光のものである。説明書は、清光を名乗る数多くの刀工の中で五郎左衛門尉と孫右衛門尉の両名を上工とする。本工は在銘・年紀のある刀工であり、ここに収める作はいずれも生ぶ茎に長銘と年紀を有し、その大半が天文年間(一五三二〜一五五五)に集中する。説明書は、俗名のない清光でもその幅広の銘振りよりして五郎左衛門尉と鑑せられるとする。本工の評価は直刃にあり、末備前中、忠光と並んで直刃の名手とされる。身幅広く重ね厚い先反りの打刀姿に広直刃を焼き、足・葉よく入り、匂口明るく、よくつんだ板目に地沸つき淡く映りの立つ地鉄を伴う。この静かな作域に対し、与三左衛門尉祐定に近い腰の開いた互の目乱れを焼き、また棟を削いだ造込みに飛焼と棟焼を交えた皆焼をも示す。説明書は、本工の鍛えが忠光・祐定の作に比してやや肌立つ傾向のものが多いとし、板目に杢の交じる地鉄とする。

鑑定の決め手

作品の30% ・ 末備前一般の互の目比 3.0倍

本工の静かな広直刃の作域にはない特徴

作風の変遷

広直刃(本領・看板)

生ぶ茎の長銘と年紀:本録の作はいずれも在銘・年紀を有し、説明書は幅広の銘振りの清光を五郎左衛門尉と鑑し、本領の広直刃をその手に帰す

本工の典型は広直刃で、説明書はこれを清光の本領とし、忠光と並ぶ末備前の直刃の名手とする。身幅広く重ね厚く、鎬高く先反りのつく頑健な打刀に広直刃を焼き、小互の目・小丁子を交え、足・葉よく入り、細かに金筋・砂流しかかり、地沸つき、匂口明るく冴える。帽子は直ぐに小丸、先掃きかける。地鉄はよくつんだ板目・小板目に杢を交え、地沸つき、地景細かに入り、淡く映りが立つ。説明書は直刃中に盛んに入る葉を本工の典型の見どころとし、頑健な姿に明るい匂口とよく働く足・葉を示したものを、直刃を得意とする清光の真骨頂とする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

腰の開いた互の目乱れ(与三左衛門尉祐定風)

互の目乱れの作域。説明書がここで本工の比較対象として明示するのは、もう一人の末備前の互の目の大家、与三左衛門尉祐定である

第二の作域は互の目乱れで、説明書はこれを広直刃と並ぶ五郎左衛門尉の典型とし、与三左衛門尉祐定に近いものとする。その見どころは腰の開いた互の目で、小丁子・小互の目を交え、中直刃を基調に足・葉よく入り、小沸つき、砂流しかかり、匂口締まりごころとなる。幅広の打刀では互の目の頭が複式風となることもある。帽子は乱れ込み、処々先尖り、あるいは裏が二重刃風となる。説明書は腰の開いた互の目乱れをもって祐定に近いものとし、これらを五郎左衛門尉清光の互の目乱の代表作・典型作とする。

刃文 Hamon
帽子 Bōshi

重ねを削いだ造込みの皆焼(飛焼・棟焼)

削いだ重ね:末備前は概して重ね厚いが、説明書は皆焼を焼いた作が必ず重ね薄くなることをその見どころとする

第三の作域は皆焼で、説明書はこれを五郎左衛門尉の作にまま経眼するところとする。これらの作では焼を高く取り、丁子乱れに互の目・小丁子・小互の目を交え、飛焼が入り、棟焼が盛んにかかって総体に皆焼状となり、沸が強くつき、砂流しかかり、地鉄はよくつんだ小板目に地沸つき淡く映りが立つ。説明書はその見どころとして、末備前は概して重ねが厚いものであるが、皆焼を焼いた場合は必ず重ねが薄くなること、その削いだ造込みそのものが見どころであることを挙げ、同派にまま経眼する丸棟を伴う場合もあるとする。菖蒲造の一口も同じ華やかな焼刃を示す。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、清光の名が室町末期の備前刀工に数多く、早見出では十人もの刀工を掲げるが、中でも五郎左衛門尉と孫右衛門尉が出色であること、幅広の銘振りの俗名なき清光は五郎左衛門尉と鑑せられること、天文年紀の作が初代であり同名が永禄・天正に二代として現れることを記す。

直刃について説明書は、本工を忠光と並ぶ末備前の直刃の名手とし、その典型を葉のよく入る広直刃に明るい匂口、頑健な姿とする。加えて銘鑑に所載のない治衛門尉清光も存在し、元亀年紀の一口がその欠を補うものとして貴重であるとする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣1
重要刀剣18

名工ランク

0.09 (指定作品19点)

刀工の上位19%

伝来

伝来記録2件 の鑑定作品における Kiyomitsu

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録2件

刀工の上位61%

素点:1.94 / 10

刀姿

評価作品19点の分布

銘

評価作品19点の銘の種類

販売中

系譜

Kiyomitsu
弟子
  1. 1.清光Kiyomitsu4 販売中11指定

Kiyomitsu派

Kiyomitsu派の他の刀工

  1. 1.清光Kiyomitsu4 販売中11指定