新田庄

備前伝法備前伝コードNS-NittaSho
国宝
重要文化財1
重要美術品2
御物
特別重要刀剣
重要刀剣6
9指定品総数
4名工数
100%在銘 100%
100%名工帰属 100%
1現在の出品

概要

新田庄は備前国にあった地名で、鎌倉時代末期にこの地に住した一群の刀工を新田庄物と呼ぶ。説示が挙げる工は親依・氏依・則次・保則らで、親依には文保・元応・嘉暦・元徳、氏依には正安・嘉元・元亨、則次には暦応・文和の年紀が見え、一派の制作年代はほぼ明らかである。氏依は銘鑑において親依の族とされ、保則は新田庄に住した則吉の師としてその名を留める。年代は鎌倉末期から南北朝期に及ぶ。説示は同時代の長船物に技量がやや見劣りすると記し、また新田庄に続けて唐河派・土師派の名を挙げて、いずれも作刀が稀有な備前の小集団として位置づける。新田庄は備前圏に連なる一派であるが、説示は親依・氏依・則次・保則を個々の名で扱い、一文字や長船との直接の師承関係には踏み込まない。

姿は細身の太刀に小切先または中鋒を結び、腰反りのつくものが多い。氏依の一作のように身幅広く重ね厚く、踏張りのある堂々たる姿を示す例もある。鍛えは小板目または板目で、よくつんで杢を交え、處々流れ肌や大肌が交じり肌立ちごころとなるものもある。地沸が細かにつき、地斑調の肌合を交え、淡く乱れ映りが立つことを諸作に共通して記す。刃文は焼の低い直刃を基調とし、細直刃または中直刃に小足・葉が入り、處々小互の目ごころや小丁子が連れて交じる。匂出来で匂口締まりごころに小沸がつき、處々ややうるみ、僅かに金筋・砂流しがかかるものもある。帽子は直ぐに小丸に返り、掃きかけるものや焼詰め風となるものも見える。親依の作には焼の低い淋しい直刃に小足の入る穏和な出来が多い一方、丁子に互の目を交え佩裏に腰刃風の乱れを交えた華やかな一作もあり、一派の中に振幅がある。

鑑定の要点は、細身の太刀姿に焼の低い直刃を焼き、小足・葉を交えて乱れ映りの立つ穏和な出来口にある。則次の文和年紀の一作は中直刃に小沸づき、同国の雲類に似るとされ、雲生一派の研究の資料としても重んじられる。氏依の左兵衛尉銘嘉元三年紀の太刀や、親依の元応二年紀・元徳年紀の作が在銘の基準作として挙げられ、氏依の一作は同派中で最も精緻な鍛えを見せる点が特記される。保則は現存が稀で、新田庄に住した一類と共通する作風を示すことからこれに該当する可能性が高いと推量される。伝来では雲州松平家の旧蔵品が知られ、日枝神社の重要文化財には親依の在銘作が伝わる。新田庄物はいずれも在銘作の現存が少なく、各工の作域を知り得る基準として、また年紀を備えて制作年代を明らかにする資料として価値が高い。

指定

9 指定 · 4 名工数

指定の位置づけ

重み付け指定指数 0.14(指定 9 点)

流派中 上位51%

2026/6/24 時点

伝来

伝来記録のある作品 2 点

伝来の位置づけ

伝来指数 1.94(伝来 2 点)

流派中 上位79%

主要工

上位指定の希少度で順位付け

  1. 1.親依1312-13324
    流派内 44.4%
  2. 2.氏依1303-13062
    流派内 22.2%
  3. 3.則次1352-13562
    流派内 22.2%
  4. 4.保則1319-13331
    流派内 11.1%

現在の出品