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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 高田
  3. 友行

Takada Tomoyuki

友行

重要
巻 25, 番 240 · 刀

Takada Tomoyuki

友行

評価作品15点

国豊後時代Enbun (1356–1361)時代区分南北朝流派Takada伝法備前伝代2nd師匠Tomoyuki藤代Jo-jo saku刀工大鑑650(上位18%)種別刀工コードTOM359
1国宝
1重要文化財
3重要美術品
10重要刀剣

概要

友行は南北朝時代の豊後国高田荘に作り、説明書はこれを高田派の祖、すなわち室町を経て新刀期に至るまで九州鍛冶を担った一派の開祖とする。説明書はその位置を同国の転機に置く。豊後は鎌倉初期に僧定秀・行平を出して以来名工が一時跡絶えたが、友行に至って作が再興する。剣書は同銘を世代に分け、文和年紀を初代、貞治以後を二代とするが、刀の証によって説明書は現存の一群を南北朝の一人の手と鑑り、「現存するものは南北朝期と鑑られるものである」と記す。その年紀作は正平二年(一三四七)から正平十三年(一三五八)を経て貞治六年(一三六七)に及び、この数口の在銘作から、多数の極めが読まれる。

その特色ある手は、まず近似する同時代の筑前左文字一類に照らして、次にそこから分かれる点によって語られる。説明書はその点を率直に挙げる。「刃中に角ばる互の目が間遠に連れ、かねに白気が目立つなどの点に特色がある」。刃文は華やかならず直刃調に静かで、細直刃あるいは中直刃の基調に、その間遠の角ばる互の目を交え、小互の目・小のたれ・小乱れを交えて、総体に匂口の沈む中に、足・葉・小沸を伴い、砂流し・金筋がかかり、処々に小さな飛焼・湯走りを交える。静かな刃の中に間遠に置かれた角ばる刃こそ、説明書が本工自身のものとして繰り返し立ち返る見どころである。

地鉄は終始変わらぬところで、より確かな見どころである。板目に時に杢・大板目を交えてやや肌立ちごころとなり、地沸つき地景入り、これに白け映りが目立って立ち、地鉄は白け、時に黒みを帯び、地斑・地斑状の交じる。説明書はこれを決め手とする。左一類に近い大磨上の刀を見て、その近似を認めつつも、「白けの強いところは高田鍛冶とみとめるところ」と結ぶ。その地鉄は左一類の冴えに及ばず、その及ばぬところと地斑こそが高田の徴である。

その記録には二つの面があり、説明書はこれを分かつ。少数の生ぶ茎・在銘の作、うち数口は年紀があり、その名を支える。身幅広く寸延びの平造短刀は樋先が下って南北朝の作風を示し、一口は茎元に梵字を彫り、生ぶ茎の太刀一口は身幅広く切先延びごころとなる。貞治六年(一三六七)紀の短刀について説明書は「出来銘文ともに珍しく資料的な価値は高い」と記し、これに近い正平十三年(一三五八)紀の作のあることを挙げる。記録の大半は大磨上無銘の刀と薙刀直しで、身幅広く反り浅く大鋒、磨上げ前は南北朝の堂々たる太刀姿であり、個性ではなく時代と地刃から本工と極められたものである。帽子は表は直ぐに掃きかけて焼詰め、あるいは乱れ込んで尖りごころに返る。

高田の友行を分かつものは、まさに極めの言うところである。刃の作りにおいて末左の伝統に近く立ちながら、白けて地斑の交じる地鉄、沈む匂口、間遠の角ばる互の目においてこれと分かれる。自身の明るい白け映りと刃中の角ばる刃は、周囲のより素朴な九州物からも本工を分かち、説明書はその特色を一個の孤立した点ではなく「地刃・帽子」に総じてよく示されるとする。本工は高田物の祖と称され、説明書の言葉によれば、この一派は友行をもって「高田物の祖となった」、すなわち以後数百年を貫く工房の伝統の開祖である。

収集の観点では、稀な初期の九州の名であり、藤代の極めは上々作である。在銘・年紀の作は僅かに数口を残すにすぎず、重要美術品の短刀・太刀がその中にあり、これら数口こそ多数の大磨上無銘作の極めを支える資料である。その最上の栄誉は市場ではなく国の宝としての伝来にある。本工と極められた約一八〇糎の無銘の大太刀は国宝として大三島の大山祇神社に伝わり、古く大森家を通じて同社に納められたものであり、在銘の短刀は重要文化財に列する。その記録は他に戦前の重要美術品と十口の重要刀剣に及び、指定を受けた作は合わせて十五口を数え、佐野美術館・熱田神宮や旧家の私蔵に伝わって、数口は松平家の大名伝来をもつ。世に出会い得るのは重要刀剣と無銘の極めであり、身幅広い南北朝の堂々たる長寸の刀で、時折世に現われるにすぎず、その記録の中核たる在銘の高田友行は、収集家がより稀に巡り会うものである。

鑑定

高田派の祖の手の二つの面:その名を支える生ぶ茎・在銘・年紀の短刀と太刀と、同じ白けた白け映りの地鉄と角ばる互の目の静かな直刃調の刃から本工と極められた大磨上無銘の刀・薙刀直し

友行は豊後国高田荘の南北朝期の刀工で、説明書はこれを高田派の祖、すなわち十四世紀から室町を経て新刀期に至るまで九州鍛冶を担った一派の開祖とする。剣書は同銘を世代に分け、文和年紀を初代、貞治以後を二代とするが、現存するものは南北朝期の一人の手と鑑られ、その年紀作は正平二年(一三四七)から貞治六年(一三六七)に及ぶ。その作風は近似する同時代の筑前左文字一類に照らして読まれるが、説明書はこれと分かつものとして、地鉄が著しく白け、板目に杢を交えやや肌立った地に白け映りが立ち、地斑が交じる点と、刃文が華やかならず直刃調に静かで、角ばる互の目が間遠に連れ、総体に匂口の沈む中に足・小沸・砂流し・金筋を働きとして交える点を挙げる。その記録には二つの面がある。極めを支える少数の生ぶ茎在銘の短刀・太刀、うち数口は年紀があり、これに対し同じ地刃から本工と極められた多数の大磨上無銘の刀・薙刀直しである。説明書は本工の特色を地刃・帽子に総じてよく示されるとする。

鑑定の決め手

左一類の均質に冴えた地にはない特徴

作風の変遷

生ぶ茎の在銘作(資料的中核)

在銘の作は短刀と生ぶ茎の太刀一口で、数口は年紀があり、極めを定めるものである。短刀は平造、身幅広く寸延びごころの姿に、樋先の下がる南北朝の作風を示す。流れごころに肌立った板目に地沸つき白気風の映りの立つ地に、小沸出来の小互の目乱れを焼き、角ばる互の目に小のたれを少しく交えて総体にこずみ、砂流しがかかる。生ぶ茎の太刀は身幅広く切先延びごころ、鍛えは板目よく詰んで地沸細かにつき映りごころがあり、刃文は直刃調に浅い湾れと小互の目を交え足が入る。説明書は貞治六年(一三六七)紀の短刀を出来銘文ともに珍しく資料的価値が高いとし、これに近い正平十三年(一三五八)紀の作のあることを記す。帽子は小丸となり時に突き上げごころを示し、一口の短刀の茎元には梵字を彫る。刀身には棒樋を彫り、添樋・連樋を伴う。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

大磨上無銘の作(高田派本流の極め)

記録の大半は大磨上無銘の刀と薙刀直し一口で、個性ではなく時代と地刃から本工と極められたものである。身幅広く反り浅く大鋒、数口は鎬高く重ねやや厚く、磨上げ前は南北朝の堂々たる太刀姿であった。地鉄は板目に時に杢・大板目を交えて肌立ちごころとなり、地沸・地景つき、地斑・地斑状を交え、白け映りが目立つ。説明書はこの白けた地鉄こそ高田物と鑑する要点とする。これに直刃調の刃を焼き、小互の目と角ばる互の目が間遠に連れ、小乱れ・小のたれを交え、足・葉入り、小沸つき、砂流し・金筋頻りにかかり、処々飛焼・湯走りを交え、匂口は総体に沈む。帽子は表は直ぐに掃きかけて焼詰め、あるいは乱れ込んで尖りごころに返る。説明書はこれを左一類に近いとしつつその冴えには及ばず、白けた地・地斑・間遠の角互の目によって分かつ。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、銘鑑に友行の名が文和年紀を初代・貞治以後を二代と世代に分けられるが、現存するものは南北朝期と鑑られると記し、年紀作に貞治・正平のあることを挙げる。その作風を同時代の左文字一類、ひいては末左に類似するとしつつ、白けた地鉄・交じる地斑・間遠に連れる角ばる互の目によってこれと分かつ。

大磨上無銘の刀について説明書は、地刃・帽子を併せて南北朝の友行と首肯し、その特色を白けて地斑の交じる地・沈む匂口・間遠の角ばる互の目に求め、左一類に近いがその冴えには及ばぬとする。

指定

国宝1
重要文化財1
重要美術品3
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣10

名工ランク

0.31 (指定作品15点)

刀工の上位8%

伝来

伝来記録6件 の鑑定作品における Tomoyuki

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録6件

刀工の上位54%

素点:1.95 / 10

刀姿

評価作品15点の分布

銘

評価作品15点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Tomoyuki
Tomoyuki
弟子(6名)
  1. 1.友光Tomomitsu
  2. 2.友繩Tomonawa
  3. 3.友綱Tomotsuna
  4. 4.友行Tomoyuki
  5. 5.友行Tomoyuki
  6. 6.友行Tomoyuki

Takada派

Takada派の他の刀工

  1. 1.國房Kunifusa5指定
  2. 2.立守Tatemori1指定
  3. 3.正盛Masamori1指定
  4. 4.統景Munekage4 販売中1指定
  5. 5.長盛Nagamori1指定
  6. 6.鎮清Shigekiyo1指定
  7. 7.長盛Nagamori1 販売中2指定
  8. 8.直守Naomori2指定
  9. 9.當行Masayuki1指定
  10. 10.鎭教Shizunori1指定
  11. 11.末行Sueyuki1指定