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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
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  4. 兼定

Kanesada

兼定

特重
巻 14, 番 10 · 刀

Kanesada

兼定

評価作品37点

国美濃時代Meio (1492–1501)時代区分室町流派関>兼定伝法美濃伝代2nd師匠Kanesada藤代Jo-jo saku刀工大鑑800(上位14%)種別刀工コードKAN2023
1重要美術品
2御物
1特別重要刀剣33重要刀剣

概要

兼定は美濃関の二代和泉守兼定で、定の字のウ冠の中を「之」と切ることから一般に「ノサダ」と称される刀工である。説明書はその活躍を明応から大永にかけて、室町時代末期の数十年に置き、兼元と並ぶ当代の美濃を代表する工とする。説明書が記すように、古刀期にあって珍しく受領「和泉守」を許された刀工であり、しばしば藤原姓をも切った。初代が平明に銘したのに対し、その名を頂点へ運んだのはこの手であり、刀剣書は端的に「すぐれたる上手」と評する。定の字を楷書から「之」の字体へ改めた時期を、説明書は明応八年十一月以降、同九年八月以前と置き、三代の「ヒキサダ」とは区別する。

本工の典型はこの華やかな美濃の手である。姿は室町時代末期の刀で、身幅広く先反りつき、時に大鋒となって堂々たる体配を呈し、平肉は切るための刀のごとく豊かである。処々僅かに流れて総じてつんだ板目に、地鉄は地沸つき白け映り立つ。刃文は賑やかなもので、互の目に丁子・尖りごころの刃を交え、匂勝ち小沸つき、足・葉わずかに入り、砂流しかかり、極く僅かに飛焼かかる。帽子は乱れ込み掃きかけて、先尖りごころとなる。この作域の最上手の作について、説明書は地刃ともに冴え、「ノサダの本領を示したもので、同工中の白眉」と記す。

地鉄は終始その手の要である。板目、時に小板目につみて杢を交え、地沸つき白けごころのある地が、ほとんどの作に見える。肌の流れるところは柾ごころとなり、そこに立つ映りは備前の明るい乱れ映りではなく、美濃の地鉄の淡い白け映りである。この白ける地こそ極めの拠るところで、より明るい備前の映りと作を分かつ見どころである。その上に匂口を締めて冴えさせ、働きは足・砂流し・小沸に托される。ある磨上の刀は中程やや華やかに乱れて飛焼を交えるが、刃の本体は賑やかな互の目にとどまる。

本工の作はおよそ二つの作域に分かれ、その線は説明書みずからが引く。華やかな美濃の刃の傍らに、よくつんだ小板目に細直刃を焼いた意図的な山城写しがあり、説明書はこれを来国俊など山城の名手を狙ったものとする。この作域について、同名中、京物写としては「此の右に出るものはない」と評する。なおこの手であることの見どころも同じ一文に名指される。すなわち、これだけ出来ていても刃中にフシのあること、静かな直刃にわずかに互の目が交ること、姿が先反りごころとなり、板目が山城物と異なって白けることである。刀・短刀のほか稀な薙刀まで作域は広く、数口には菊花紋と「伊勢於山田是作」の銘を切ったものがあり、その紋ゆえに「山田打」として珍重される。

関派のうちで本工を分かつのは、まさに極めの言うところである。室町期に兼定と銘する工は数名あり、和泉守を冠する者も一人に限らないため、説明書は各代の区分をなお未定とし、「之」の字を切る手も四人は区別し得るとする。その中でこの工の銘振りが最も称揚され、「技術も一番優れ」世上に賞玩されるとし、永正の年紀を見る作を群中第一に挙げる。白ける板目に焼いた明るく賑やかな美濃の刃と、互の目を秘めた来国俊風の細直刃とが、周囲の平明な関物から本工を分かつ確かな標である。説明書はその作域を「作域も広く美術的価値も高い」と称える。

収集の観点では、よく残るがけっして多くはない、晩期古刀の大名である。藤代の極めは上々作。この記録に国宝はなく重要文化財もないが、その地位は特別重要刀剣一口と重要刀剣の連なり、そのうちに重要美術品の太刀を含んで支えられ、その作は最上の大名家を経てきた。特別重要刀剣の刀は紀州徳川家の家老三浦将監の指料であり、一口の太刀は武田信玄の父、左京大夫信虎のために打たれた。菊花紋を切った刀は皇室との関わりを示し、その作は島津・佐竹・京極・山内・秋元の諸家、また佐野美術館に記録される。特別重要刀剣はわずか一口、他は重要刀剣以下であるから、在銘のノサダは稀にというよりは時折世に出て、鎌倉の大名よりは見つけやすい。それでも由緒の確かな永正の佳作は、世に現れれば一個の画期であり、刀剣書がすぐれたる上手と呼ぶ工の作である。

鑑定

一人の之定の手の二つの作域:その本領たる互の目・丁子・尖り刃を交えた華やかな美濃の刃を板目・白け映りの地に焼いた手と、来国俊を狙い小板目に細直刃を焼いて同名中最上の京物写と極められた山城写しの手

兼定は美濃関の二代和泉守兼定で、室町時代末期の明応から大永にかけて活躍し、兼元と並んで当代の美濃鍛冶を代表する。定の字のウ冠の中を「之」と切ることから一般に「ノサダ」と称され、説明書は初め定の字を楷書で切り、明応八年から九年頃に「之」の字体に転化したと記し、三代の「ヒキサダ」と区別する。古刀期にあって珍しく受領「和泉守」を許され、しばしば藤原姓を切り、刀剣書は「すぐれたる上手」と評する。本工の作はおよそ二つの作域に分かれる。第一はその本領たる華やかな美濃の手で、処々流れてつんだ板目に地沸つき白け映り立つ地に、互の目・丁子・尖りごころの刃を交えて匂勝ち小沸つき砂流しかかり、帽子は乱れ込み掃きかけて先尖りごころとなる。第二は意図した山城写しで、来国俊などを狙った小板目に細直刃の作であり、同名中、京物写としては此の右に出るものはないと賞され、静かな刃中にわずかに互の目か節の交るところが、なおこの工の手であることを示す見どころとなる。

鑑定の決め手

本工自身の山城写しの直刃作にはない特徴

他の同名兼定(京物写)にはない特徴

作風の変遷

本領(ノサダの本領・華やかな美濃の刃)

本工の典型はこの華やかな美濃の手である。姿は室町時代末期の刀で、身幅広く先反りつき、時に大鋒となって堂々たる体配を呈し、平肉のついた切れ味の刃である。処々僅かに流れて総じてつんだ板目に地沸つき、白け映り立つ。刃文は互の目・丁子・尖りごころの刃を交えた賑やかなもので、足僅かに葉を交え、匂勝ち小沸つき、砂流しかかり、極く僅かに飛焼かかる。帽子は乱れ込み掃きかけて先尖りごころとなる。説明書はこの作域を地刃ともに冴え、ノサダの本領を示し、同工中の白眉と評する。紀州徳川家の家老三浦将監の指料たる特別重要刀剣の刀がその典型で、武田信玄の父信虎のために打った重要美術品の太刀も同じ本領の手を示す。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

山城写し(京物写・細直刃)

もう一つの作域は意図した山城写しである。よくつんだ小板目に時に杢を交え、地沸つき白けごころのある地に、細直刃あるいは小互の目を交えた中直刃を焼き、匂口締まりごころに冴えて小沸つき、小足入り、帽子は直ぐに小丸となる。説明書はこれを来国俊など山城の名手を狙ったものとし、同名中、京物写としては此の右に出るものはないと評する。なおこの手が之定であることの見どころは、姿が先反りごころとなり、板目が白けて山城物と異なり、静かな刃中にわずかに互の目か節の交るところである。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、室町時代の関に兼定と銘する工が数名あり、その中の何人かが和泉守を受領しており、各代の詳細な研究は今後に残されていると記す。「之」字体の「ノサダ」のうちにも区別し得る手が四人はおり、その中でもこの工の銘振りが最も称揚され、最も上手であるとする。

山城写しについて説明書は、同名中、京物写としては此の右に出るものはないとしつつ、唯一の見どころとして、これだけ出来ていても刃中にフシのあることを挙げ、美濃の手を覗かせると記す。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品1
御物2
特別重要刀剣1
重要刀剣33

名工ランク

0.15 (指定作品37点)

刀工の上位14%

伝来

伝来記録14件 の鑑定作品における Kanesada

伝来ランク

名家所蔵6点、伝来記録14件

刀工の上位9%

素点:2.58 / 10

刀姿

評価作品37点の分布

銘

評価作品37点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Kanesada
Kanesada
弟子(7名)
  1. 1.兼法Kanenori
  2. 2.兼定Kanesada1指定
  3. 3.兼定Kanesada
  4. 4.兼定Kanesada
  5. 5.兼定Kanesada1 販売中
  6. 6.兼貞Kanesada
  7. 7.包勝Kanekatsu

Kanesada派

Kanesada派の他の刀工

  1. 1.兼定Kanesada1指定
  2. 2.兼定Kanesada1指定