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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
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  4. 兼元

Kanemoto

兼元

重要
巻 67, 番 40 · 薙刀

Kanemoto

兼元

評価作品30点

国美濃時代Taiei (1521–1528)時代区分室町流派関>兼元伝法美濃伝代2nd師匠Kanemoto藤代Jo-jo saku刀工大鑑800(上位14%)種別刀工コードKAN1570
1重要美術品
2御物
27重要刀剣

概要

室町時代後期の美濃鍛冶のうち、説明書は兼定と並べて兼元を関の伝統の代表の一人に挙げる。名は数代が継いだが、最も技術的にすぐれているのは二代、すなわち世上「孫六兼元」と呼ばれる工であり、その力強い二字銘の作が鑑定の基準をなす。本工は美濃赤坂に住し、家は孫六を代々の通称とした。明応・永正の年紀を伴う「濃州赤坂住兼元」の長銘は初代を確定し、二字銘の作はこの賞翫される二代の手と読まれる。二字銘で年紀のある作は調査されておらず、ゆえに説明書はその極めを年紀ではなく銘振りと刃文に拠らせ、各代の区別がなお確定していないことを率直に記す。

その手はまず刃文に読まれる。見どころは「三本杉」、本工がその創始を帰される尖り互の目の刃文で、尖った互の目を密に連れて焼く。説明書が作ごとに立ち返るのは、二代がこれを規則正しい三つ並びに整わせない点である。すなわち「二代は互の目の頭が処々丸みをおびて変化を見せ、画一的でないのが特色である」。刃は焼に高低を見せて行草に乱れ、三つのほかに「二本杉・四本杉・五本杉」へと崩れる。後代の兼元が鋭角的で幾何学的になるのに対してである。足よく入り、匂口は匂勝ちに明るく、砂流しかかり、上手の作には金筋・湯走り・飛焼が集まる。ある説明はある刀を「同作中でも一段と行草に乱れた三本杉」と評して際立たせる。

その刃の下にあるのが美濃の不変の地鉄である。杢を交えた板目が柾に流れてやや肌立ち、地沸細かにつき地景入り、その上に関の鉄らしい白け映りが立ち、美濃刀を示す淡い映りとなる。帽子は刃に応じ、乱れ込んで地蔵風の小丸となり、返りはしばしば倒れ、先に掃きかける。姿は豪壮で実用に即した末関の刀である。身幅やや広く先反りつよく中鋒の延びた鎬造の刀、三ツ棟・内反りの平造短刀が見られる。

すべての作が三本杉を保つわけではない。数口はこれを離れて静かな直刃を焼く。説明書はこれを常態ではなく幅の証として扱い、ある刀について「兼元には稀な直刃を焼いている」と記す。大永七年・享禄二年といった年紀がこれらの作に付き、ほかに乏しい年紀を補う。直刃の短刀の一口は来写しと極められ、京物を写して「兼之を想わせる」、姿態も地刃も典雅である。説明書は来写しの工の見どころが帽子の倒れる点にあるとし、本作にもそれが窺われると添える。彫物は本工には珍しく、殊に梵字は稀で、一口の脇指に見えるのみである。

二代を分かつものは、それゆえ借り物の比較ではなく本工自身の作から引かれる。型にはまらぬ丸みをおびた行草の三本杉、関の地鉄の上の明るい匂口、そして倒れる地蔵風の帽子である。説明書は本工をしばしば末関の代表刀工の筆頭に置き、個々の作を孫六兼元の典型且つ出色の出来と称し、規則正しい幾何学的な三本杉を本工の後に立つ後代の標と読む。その作は華やかさのみならず健全さでも貴ばれ、地刃は明るく冴え、現存作の多くが健全であることもまた一つの美点として記される。

藤代の極めは上々作。国宝・重要文化財・特別重要刀剣はなく、その記録は重要刀剣の級を通じ、その数二十七口を数える。うち一口の刀は、姉川の戦で真柄真隆を討ったと伝える青木兼元として重要美術品に指定され、さらに二口の刀が御物として伝わる。来歴は切れる刀を尊んだ武家の連なりである。越前松平家、柳生家、谷干城、そして金象嵌銘によって一口に笹露兼元の号を与える槙嶋監物昭重がこれを蔵した。この作のほとんどが秘蔵の級に入らないため、在銘の孫六兼元は真に著名な古刀の名のうちでは比較的入手し得るものに属するが、来歴の確かな健全な二字銘の佳品が世に出るのは時折に過ぎず、出会えば収集家にとって注目すべきものである。

鑑定

一人の末関の手を三つの面で読む:二字銘孫六兼元の典型たる崩れた三本杉、稀な静かな直刃(来写しの短刀を含む)、そして赤坂の居住地を確定する年紀入り長銘の資料的な作

兼元は説明書が兼定と並べて末関を代表させる美濃の名で、一門中では世上「孫六兼元」と呼ばれる二代が最も技術的にすぐれ、その二字在銘の刀が鑑定の基準をなす。見どころは三本杉、すなわち尖り互の目・尖り刃を密に連れて焼く刃文で、板目が柾に流れてやや肌立ち、関の鉄らしい白け映りの立つ美濃の地鉄の上に焼かれる。二代を後代の幾何学的な兼元から分かつのは、まさに極めの繰り返し言うところである。二代の三本杉は規則正しい三つ並びに整わず、互の目の頭が処々丸みをおびて二本杉・四本杉・五本杉に崩れ、焼に高低を見せて行草に乱れ、小沸・足よく入り、匂勝ちに匂口明るい。帽子は乱れ込んで地蔵風の小丸となり掃きかける。数口は三本杉を離れて静かな直刃を焼き、うち一口は来写しの短刀で、また数口は赤坂の居住地を交えた年紀の長銘や金象嵌の截断銘を負い、一門が明応〜永正頃の赤坂にあったことを示す。

鑑定の決め手

後代兼元(規則正しい幾何学的な三本杉)にはない特徴

作風の変遷

崩れた三本杉(二字銘の孫六、典型・最上手)

本工の典型は二代の二字在銘の刀・短刀、稀に太刀・薙刀で、世に孫六兼元と称される。刃文は説明書がその創始を帰す三本杉で、尖り互の目・尖り刃を密に連れて焼くが、互の目の頭が処々丸みをおび、三本杉のほかに二本杉・四本杉・五本杉に崩れ、焼に高低を見せて行草に乱れる。これを極めは本工の見どころとし、後代の規則正しい幾何学的な三本杉から分かつものとする。足・葉入り、匂勝ちに小沸つき、匂口明るく冴え、砂流しかかり、上手のものには金筋・湯走り・飛焼を交える。地鉄は杢を交えた美濃の板目が柾に流れてやや肌立ち、地沸つき、地景入り、関の鉄らしい白け映りが立つ。帽子は乱れ込んで地蔵風の小丸となり掃きかける。姿は豪壮で、身幅やや広く先反りつよく中鋒の延びた鎬造の刀、三ツ棟・内反りの平造短刀が見られる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

稀な直刃・来写しの面

数口は三本杉を離れて静かな直刃を焼く。説明書はこれを孫六兼元には稀とし、得意の幅を示すものとして扱う。刃は直刃ないし中直刃を基調に小互の目を交えることがあり、匂口締まって冴え、よく錬れた板目・小板目に地沸つき、同じ美濃の白け映りを伴う。一口の短刀は来写しと極められ、京物を写して兼之を想わせ、姿態・地刃ともに典雅である。説明書は来写しの工の見どころが帽子の倒れる点にあるとし、本作にもそれが窺われるとする。大永七年・享禄二年紀の直刃の刀二口は、本工に少ない年紀を負い、資料として尊ばれる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

赤坂住の年紀長銘(資料的な面)

確証はやや弱い

記録の資料的な一筋は、居住地を交えた長銘「濃州赤坂住兼元(作)」に稀な年紀を添え、後刻の金象嵌截断銘を負う作である。説明書はこれら年紀長銘の作によって一門を明応・文亀・永正にわたり美濃赤坂に確定し、明応〜永正の年紀を伴う赤坂の長銘を初代、力強い二字銘を二代として分かつ。享禄元年紀の薙刀、元和の金象嵌截断銘の刀がここに立ち、年紀の少ない本工の作中の数少ない定点をなす。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、兼元の名を数代が負い、各代の区別は未だ確定せず、二字銘で年紀のある作は調査されていないと記す。ゆえに二代の極めは年紀ではなく力強い二字銘と崩れた行草の三本杉に拠り、明応〜永正の赤坂住長銘が初代を確定する。

稀な直刃について説明書は、同工にはまま直刃出来があり、一口の短刀は京物を写した来写しで兼之を想わせるとし、来写しの工の見どころは帽子の倒れる点にあると記す。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品1
御物2
特別重要刀剣—
重要刀剣27

名工ランク

0.12 (指定作品30点)

刀工の上位16%

伝来

伝来記録7件 の鑑定作品における Kanemoto

伝来ランク

名家所蔵2点、伝来記録7件

刀工の上位21%

素点:2.08 / 10

刀姿

評価作品30点の分布

銘

評価作品30点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Kanemoto
Kanemoto
弟子(4名)
  1. 1.兼元Kanemoto5 販売中30指定
  2. 2.兼元Kanemoto
  3. 3.兼元Kanemoto1 販売中
  4. 4.兼元Kanemoto

Kanemoto派

Kanemoto派の他の刀工

  1. 1.兼元Kanemoto3 販売中2指定
  2. 2.兼元Kanemoto1指定