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概要·鑑定·指定·作品種別·銘·流派
概要鑑定指定作品種別銘流派
  1. 流派
  2. 野村
  3. 津尋甫

津尋甫

Nomura Tsu Jinpo

重要
巻 25, 番 423 · 縁頭

津尋甫

Nomura Tsu Jinpo

評価作品7点

時代d. Hōreki 12 (1762)流派野村伝法Kinko種別刀装具作者コードMUR008
7重要刀剣

概要

津尋甫(つじんぽ)は、大津八左衛門と称し、野村正道の門人と伝えられる。江戸銀座辺に住し、宝暦十二年(1762年)に歿した。作風から見て、正道の写実的な作風を継承しつつ、独自の個性を加えたものと考えられる。同時代には、加納夏雄らの名工がおり、彼らとの交流があったかは定かではないが、作風の面で影響を受けていた可能性も否定できない。

作風は、赤銅魚子地を高彫とするものが多く、色絵を施すこともある。特に動植物を得意とし、海老、猛禽、百合図などを題材とした作品を数多く残している。縁頭の作が多いが、鐔や小柄なども手掛けている。「一般に写実に徹した作が多く、海老などの作には人の目を驚かすものがあり、すべて生物の作に秀れている」と評されるように、対象を克明に描写する技量に長けている。また、「作風は力強く且つ写生的であり、彫法は如何にも鋭い」と評されるように、その彫技は力強く、写実的でありながらも、独自の鋭さを持っている点が特徴である。目貫は容彫、小柄・笄は赤銅魚子地に金紋の作柄も見られ、後藤上代の作に範をとったものと想われる作もある。

津尋甫の作品は、写実的な描写と力強い彫技が特徴であり、江戸時代中期を代表する金工家の一人として高く評価されている。「紋模様際立って鮮麗なり」と評されるように、その作品は、細部に至るまで丁寧に作り込まれており、見る者を魅了する。特に縁頭に傑出したものが多く、その作風は、後世の金工家にも大きな影響を与えた。

鑑定

三軸の記述:地金(何より赤銅魚子地、一作の三所物の目貫には金無垢)×技法(力強い高彫に色絵・金色絵、据文と金紋、目貫は容彫で陰陽根を用い裏を哺金とする)×画題(生物を写す写実の演目。柏樹にとまる猛禽・百合・海老、一作に珍しい後藤風の格題)。本群僅か七点で、識別の核は二つ、形式的な家彫の演目に対する徹底した写実と、最も多く見る柏樹猛禽の画題にあり、いずれも低頻度として注記する。

津尋甫は、本名を大津八左衛門というと伝える江戸中期の写実派の金工である。説明は野村正道の門人と伝え、江戸銀座辺に住したとし、享保七年(一七二二)から宝暦十二年(一七六二)六月の歿までを置く。本群の作はなにより縁頭で、鐔・小柄がこれにつぐ。説明はその徹底した写実を挙げ、生物の作に秀れ、画題には柏樹にとまる猛禽・百合・海老を繰り返し見る。彫りは力強く写実に徹した赤銅魚子地の高彫を骨格とし、縁を特に傑出した部分とする。

鑑定の決め手

説明は、その作が写実に徹し、なにより生物の作に秀れ、彫りが力強く写生的(写生風)であると繰り返す。この生写しの写実は、生物を写さぬ龍・獅子・格紋を旨とする後藤風・掟物の家彫の演目に縁遠く、彼が唯一その格式ある家彫風に転じた三所物は、それ自体が同作中珍しいとされる。ここに引く語は写実(三/七)で、写生の作を合わせれば写実の作風は五/七に及ぶ。点数僅か七点ゆえ低頻度であり、確たる census 比率の識別というより繰り返しの作風の刻印として示す

柏樹猛禽(栢に猛禽)は、説明が彼の最も得意としたとする図柄で、本群七点中三点に見、その類例が他にもあるとされ、柏にとまり今にも飛び立たんとする猛禽を表す。家彫の演目の外にある写実の画題である。引く語は柏(三/七)で、猛禽は本群で五/七に及ぶ。低頻度ゆえその旨を明記し、点数僅少のため確たる比率の識別というより最も特徴的な画題として示す

地金

何より赤銅魚子地で、本群七点中六点の定地とする。一作の三所物の目貫には、より華やかな造形に金無垢を用いる。

技法

彫りは力強く写実に徹し、彫法の鋭い高彫を骨格に、色絵・金色絵で彩る。据文と金紋を据え、三所物では目貫を陰陽根の容彫に仕立て、小柄・笄の裏を哺金とする。

画題(写実の演目)

画題は生物を写したもので、なにより柏樹にとまり今にも飛び立たんとする猛禽を、説明が最も得意としたとする図柄とする。百合もまた得意とし、藻に配した海老は人の目を驚かすとされる。一作の三所物では、後藤上代の作に範をとった珍しい格調高い後藤風に転じ、説明はこれを同作中珍しいとする。

猛禽・百合・海老(写実)

説明が得意としたとする写実の演目。柏樹にとまる猛禽、百合、藻に配した海老を、いずれも力強く写実に徹して彫る。

後藤風の格題(珍しい)確証はやや弱い

一作の三所物では写実を離れ、赤銅魚子地に金紋・裏哺金の格調高い後藤風の地とし、後藤上代の作に範をとって、説明は同作中珍しいとする。

画題一覧

銘の変遷

採録銘

資料注記

銘は津尋甫の三字を花押を伴わず切り、多くは縁に見る。一作は、その縁銘の銘振を特に典型的とする。一作の三所物の目貫には、号のみを尋甫と割る割銘とする。本名「大津八左衛門」と師「野村正道」はほぼ全説明の伝記に唱えられるが、本群では銘文中に切られた例がなく、観察された銘ではなく記載にとどまる。津は姓「大津」の末字、尋甫は号である。一作の標題はこれを津甫と訓む。注:当該工は名簿上、村上派(NS-Murakami)に置かれるが、説明は村上との関わりを一切挙げず、一貫して江戸銀座住の野村正道門人として記すため、流派は説明に拠って記し、名簿の付与は根拠なしとして注記する。

研究

一作の説明は、その縁頭に特に傑出したものが多いとし、写実の本領が最もよく表れる部分とする。本群で傑出の語を挙げるのはこの一説明のみで、その読みは当該作に限る

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣7

名工ランク

0.05 (指定作品7点)

作者の上位23%

作品種別

評価作品7点の分布

縁頭
686%
三所物
114%

銘

評価作品7点の銘の種類

販売中

野村派

野村派の他の刀工

  1. 1.正秀Masahide1指定

津尋甫

津尋甫(Tsu Jinpo)は、野村派の装剣金工です。

d. Hōreki 12 (1762)に活動しました。

作風はKinkoに属します。

津尋甫の作品には、重要7点が指定されています。