又七

Hayashi MatashichiHayashi Matashichi (1st gen)

評価作品51点

いま販売中の作品1点

特重巻 27, 番 38 · 鍔

概要

林又七は、肥後金工林派の祖であり、慶長十八年(1613年)に熊本に生まれた。清三郎重治と称し、工名は又七である。先祖は尾張国の出身で、元来は鉄砲鍛冶であったが、間々鐔も作っていたと伝えられている。父清兵衛の時、鉄砲鍛冶として加藤清正に仕え、肥後熊本に移住し、さらに加藤家が改易になってからは細川家に仕え、元禄十二年(1699年)、八十七歳で歿している。

又七の作風は、鍛えのよい鉄地が見どころであり、特に「羊羹色にたとえられる如く、鍛えのよいねっとりとした鉄地」と評される独特の地鉄に特色がある。地鉄は「ネットリと艶のある」と表現されることもあり、その精良さが強調される。作風は多岐にわたり、「いろいろな手法を駆使して作品制作にあたっている」と評されるように、透かし、象嵌など様々な技法を巧みに用いる。透かしの技法においては、「陰透」を多用し、その際には「雄渾な鏨目を残して一気呵成に影透かしを打ち抜いている」と評されるように、力強い鏨使いが特徴である。また、象嵌においては、金布目象嵌、金縄目象嵌、枯木象嵌などが見られ、その意匠も桜、九曜紋、松、蕨手など多様である。耳の形状も丸耳、角耳小肉など変化に富み、作品によって意匠を凝らしている。図取りにおいては、武鑑散、枝折竹、雲出八橋など、高尚な意匠を好み、その構成力と美的感覚の秀逸さが評価されている。

林又七の作品は、「君子の風格」と評されるように、格調高く、肥後鐔の魅力を世に知らしめた。その作風は、「端正で謹直」でありながらも、「手強い作品を手掛けているのも名工の成せる技」と評されるように、力強い表現も持ち合わせている。地鉄、透かし、象嵌といった各要素が高度に融合し、無駄のない洗練された美しさを実現しており、「鐔としての形式美が完成され、どの部分をとっても無駄の無い君子の風格を兼ね備えた鐔」と評される。また、在銘の作は貴重であり、その鏨遣いも評価の対象となっている。

歴史的重要度

又七の位置づけを、日本刀全体および伝法・時代・時期ごとに示します。各区分(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

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指定

国宝—
重要文化財2
重要美術品4
御物—
特別重要刀剣1
重要刀剣44

名工ランク

鑑定

伝来

作品種別

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銘

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