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概要·鑑定·指定·作品種別·銘·流派
概要鑑定指定作品種別銘流派
  1. 流派
  2. 村上
  3. 如竹

如竹

Murakami Jochiku

特重
巻 23, 番 44 · 鍔

如竹

Murakami Jochiku

評価作品19点

流派村上伝法Machibori種別刀装具作者コードMUR001
1特別重要刀剣18重要刀剣

概要

村上如竹は、江戸時代後期に武陽(武蔵国)江戸の芝に居住した金工である。天明頃の生まれで、名は仲矩、のちに光則とも銘し、歓笙堂と号した。元来は鐙の象嵌工であったと伝えられ、後に金工に転じたという経歴を持つ。師伝は明らかではないが、既存の流派に属さず、独自の作風を確立したと考えられている。

如竹の作風は、魚貝類、蝶、蝉、蜻蛉などの虫類、猫などの動物を題材とした大模様の図案的な据文象嵌に特色がある。特に、高肉象嵌で大きく図案風にあらわしたものが多く、それらの一部に漆芸の埋物のように蝶貝・珊瑚などを嵌入して彩色効果を高め、変化を求めている点が特徴として挙げられる。地鉄は赤銅縮緬石目地を特技とし多用するが、魚子地も見られ、魚子地の作品は入念作であり品格も高いとされる。象嵌においては、金、銀、赤銅、四分一、素銅、緋色銅など多彩な色金を駆使し、平象嵌と据文を組み合わせることで、写実的でありながらも装飾性の高い表現を追求した。また、初期銘である仲矩銘の作品も見られ、作風の変遷を知る上で貴重である。

如竹の作品は、大胆な構図と卓越した技術によって評価が高い。特に、据文象嵌の技量、青貝嵌入による彩色、写実に徹した鏨さばきは、他の追随を許さないと評される。その作風は個性的であり、文様を大きく大胆に据文にし、種々の色がねを用い、更に青貝や珊瑚等をも嵌入して一段と装飾性を高めている。恵比寿大黒天を画題とした留守模様の鐔など、富裕な商家の注文によると思われる作品も存在し、当時の社会情勢や信仰との関わりを示す資料としても重要である。総じて、如竹は江戸金工において独自の地位を築き、後世に大きな影響を与えた名工として位置づけられる。

鑑定

三軸の記述:地金(何より赤銅、自らの縮緬石目地に四分一・素銅・真鍮)×技法(大胆な据文と平象嵌、高彫に青貝・ガラスの加飾)×画題(大模様で図案風の魚貝・昆虫・動物、恵比須大黒の留守模様、和漢の人物、虎を得意の演目とする)。識別の核は得意の縮緬石目地と、他工の追随を許さぬ青貝・ガラスの装飾象嵌にある。印銘「仲矩」は前期作を画する。

村上如竹は、天明頃(一七八一頃)に江戸の芝に住した、極めて個性的な江戸後期の金工である。説明は、名をはじめ仲矩といい、のち光則とも銘し、歓笙堂と号したとする。もと鐙の象嵌工の出身といい、のち金工に転じたと伝え、説明はその師伝を明らかにせず、ほぼ独学とする。作風は、魚貝類・昆虫・動物を大模様に図案風の据文と平象嵌であらわすもので、自らの得意とした縮緬石目地に、青貝・珊瑚・ガラス・漆を加飾し、他工の追随を許さないとされる装飾的な新機軸を樹立した。

鑑定の決め手

縮緬石目地は説明が繰り返し如竹独特・特技として多用とする彼の地で、江戸金工一般が高彫を平らな魚子地や石目地に据えるのに対し、この手の込んだ縮緬地は一見して彼の作を分かつ

青貝・珊瑚・ガラス・水晶を漆芸の埋物のように地に嵌入し、動物の眼にはガラスや水晶を入れる。説明は青貝象嵌を他工の追随を許さぬ得意とし、彼が樹立した新機軸とする。漆芸由来のこの加飾は金工に稀である

地金

何より赤銅で、多くは自らの縮緬石目地とする。赤銅魚子地・四分一・素銅・真鍮も用い、地に青貝やガラスを嵌めて彩る。

技法

彫りは説明が得意とする据文と平象嵌を骨格に、高彫を重ねて色絵で彩る。その上に青貝・珊瑚・ガラス・水晶を嵌入し、数点に片切彫の線や毛彫を交える。

画題(図案風)

魚貝(鯛・烏賊・鮫・白魚)、昆虫(蝶・蜻蛉・蝉)、動物(猫)を大模様に図案風で表す。めでたい恵比須大黒の留守模様を得意の注文とし、人物には関羽・孔明など和漢の英傑を彫る。虎は多く竹を伴い、得意の演目として繰り返す。

魚貝・昆虫・動物(図案風)

魚貝・蝶・蜻蛉・猫を大きく大胆に装飾的な図案として表し、恵比須大黒の留守模様をめでたい注文として好む。

虎・和漢の人物

竹を伴うことの多い虎を力強い彫りで表し、人物には関羽・孔明など和漢の英傑を彫る。

画題一覧

銘の変遷

採録銘

資料注記

号「如竹」に花押を添えて切り、単独、または堂号「歓笙堂」と江戸の雅名「武陽住」「武陽散人」を冠する(武陽住如竹・武陽散人歓笙堂如竹)。初名「仲矩」は印銘(多く金印)に切り、説明は仲矩印の作を如竹号以前の前期作と読む。説明は「のち光則とも銘し」とするが、本群で光則は伝記の語句にのみ現れ、実際の銘中には見えないため、観察された銘ではなく記載にとどまる。説明は師を挙げず、鐙象嵌工の出自ののちはほぼ独学として扱う。

研究

その作風は極めて個性的と繰り返され、大模様の図案的据文象嵌を独自の持味とする

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣1
重要刀剣18

名工ランク

0.09 (指定作品19点)

作者の上位15%

作品種別

評価作品19点の分布

鍔
737%
その他
421%
縁頭
421%
小柄
421%

銘

評価作品19点の銘の種類

販売中

村上派

村上派の他の刀工

  1. 1.松英Masanori1 販売中1指定

如竹

如竹(Jochiku)は、村上派の装剣金工です。

作風はMachiboriに属します。

如竹の作品には、特別重要1点、重要18点が指定されています。