羽黒山

Juyo
51, 223
伝法鐔工コードNS-Haguroyama
国宝
重要文化財
重要美術品
御物
特別重要刀剣
重要刀剣4
4指定品総数
0%在銘 0%
0%名工帰属 0%

概要

羽黒鐔とは、古来、出羽国羽黒山の山伏の作と伝えられる一群の鉄鐔を指す呼称である。説示においては「古来、羽黒山の山伏の作と伝えるものに数珠の形にかたどった肉彫地透の鉄鐔があり、羽黒鐔と称されている」と一貫して記されるが、同時にその伝承は「明らかでない」とも注記され、「羽黒の山伏が果してこの様な手数をかけて鐔を作ったか否かは頗る疑問である」との見解も示されている。実際の製作者としては正阿弥などの金工の手が推測されており、系統は必ずしも明確ではない。時代的には室町時代後期の打刀拵に掛けられた作例が最も古く、本伝承の起源はおおよそ十五世紀から十六世紀に遡る。

羽黒鐔の意匠上の特質は、鉄地に数珠を地透で表現する点に集約される。古い時代の作例では肉彫地透の技法により珠数玉が連なり、大小の変化をもって構成される。説示は一貫して「鉄の鍛えが錬れて」「鉄の地がねがよく」と鍛造の優秀さを指摘し、地金には古色が認められる。形状は丸形・変り丸形・竪丸形を呈し、丸耳を基本とする。江戸時代に入ると専門の鐔工によるデザインに凝った作や、江戸後期の赤坂八代忠時の如く数珠に房を付してより写実的に表現された作品も出現しているが、説示はこれらの後世作とオリジナルの古作とを明確に区別している。

説示が羽黒鐔の古作に認める価値は、伝来の確実性ではなく、その独自の美的性格にある。「簡潔が生む枯淡な雅味と強い精神力の湧出」が古い時代の数珠鐔に見出され、「オリジナルものは、その迫力に於いて見るべきものがある」と評される。正阿弥や他の金工一類が模したと思われる作品とは「全く異り」、鉄鍛えの充実と素朴な透の力強さが、宗教的な厳粛さを感じさせる独自の存在感を成している。大振りで貫禄のある味わい深い作として、羽黒鐔の古作は鉄鐔の伝統において特異な位置を占めている。

指定

4 指定 · 0 名工数

指定の位置づけ

重み付け指定指数 0.02(指定 4 点)

流派中 上位70%

2026/8/2 時点

主要工

上位指定の希少度で順位付け

現在の出品